広告のリファラが取れない原因と対策
公開日:2020年10月9日
広告のリファラが取れない原因と対策をケースバイケースでまとめました。
リファラが取れない原因と対策
ブラウザのリファラ制限
iOS Safariや、Google Chromeのバージョン85以上では、リファラが制限されています。ブラウザのブラウザのリファラ制限はサイト側では制御ができないため、以下のコードをHTMLヘッダに入れるることで解決する場合があります。
<meta name="referrer" content="no-referrer-when-downgrade"/>
または
<meta name="referrer" content="unsafe-url"/>
meta refreshでリダイレクトしている場合
引っ越し前のページや、外部ページへの導線となる扉ページなどで利用されるmetaタグでのリダイレクト設定をしている場合、リファラが送信されません。
<meta http-equiv="refresh" content="秒数;URL=URL">
そもそもmeta refreshは非推奨とされているので、Webサーバー(Apache、Nginx)のリダイレクトを使うなり、別の方法に切り替えましょう。
ウイルス対策ソフトでリファラブロックが行われている場合
Windowsのウイルス対策ソフトでは、リファラをブロックするものがあります。ブラウザの通信に直接介入するパターンなのでユーザー側がそうしたソフトをインストールしていると、こちらでは何もできません。
ただし、ソフトによっては「target="_blank"」が設定されているリンクだけを対象とする場合もあるので、「target="_blank"」という手もあります。
ブラウザを経由しない導線の場合
アプリ、メール、QRコードなどのブラウザを経由しない導線の場合は、「元ページ」がないためHTTPリファラがなしになります。最近ではこのケースが増えてきています。
この場合は、
- リファラがないのでURLパラメータに変数を仕込む
- 一度計測タグを仕込んだガイドページを経由させる
というのが一般的な解決策です。
リファラとどう付き合うか
現状は、リファラも含めてWebでのユーザー動作を追跡することを制限する方向になってきています。その意味ではいつまでもリファラに依存するのではなくて、違った方法で効果測定をする方法を検討すべき段階になっているとも言えます。
リマーケティング広告プロバイダでない限り、Web広告でリファラのユースケースでは「成果発生ページの確認」がほとんどかと思いますが、発生の確認だけであれば、アクセス解析と組み合わせることである程度分析が可能です。
また、アフィリエイトなどの「成果報酬型広告」以外の収入方法を得るというのも大きな対策になります。最近は、Webサイトの収益方法は広がってきているので、自サイトの収益構造を見直す機会にしてみても良いでしょう。