広告の効果測定指標・インプレッション・CTR・CVRを理解しよう
公開日:2020年11月11日
広告の効果測定指標・インプレッション・CTR・CVR。これらは最低限知っておきたい広告の効果測定指標ですが、意味だけでなくどのように考えるかをしっかり理解することで広告効果を最大化することが出来ます。
最低限知っておきたい広告の効果測定指標
インプレッション
広告が表示された回数です。PVとは異なります。1ページに3つの広告があった場合、1PVで3インプレッションとなります。
インプレッションは、通常はCTRを出すための指標ですが、単体指標としては広告が適切に表示されているかを知るための指標として使うことができます。
インプレッションは広告の表示回数なので、多ければ多いほどクリックされる確率が上がります。基本的にはインプレッションを増やすのが大事ですが、後述のCTRやCVRと組み合わせて調整が必要になります。
CTR(Click Through Rate)
インプレッションに対してクリックされた割合をCTR(Click Through Rate)と呼びます。クリック率とも呼ばれます。
CTR = クリック / インプレッション
で計算されます。
勘違いしがちなのが、1PVに対してのクリック率ではなくあくまで広告の表示回数であるインプレッションに対してのクリック率という点です。広告単位でCTRを見る場合は良いですが、ページ・サイト単位など大きな枠で見る際は、CTRは低くなりやすいので注意しましょう。
CTRはページと広告のマッチ度合いや配置レイアウトを探るための指標として使われます。
CVR(Conversion Rate)
クリックされた広告が、注文、資料請求、問い合わせなどの広告主が設定した成果に繋がった割合です。成果については、広告主側で成果認定をするためこちらでは計測ができません。通常は広告代理店やアフィリエイトASPが成果データを発行します。
CTR = 成果数 / クリック
で計算されます。送客したユーザーとのマッチクオリティを測るのに利用します。
広告の指標は段階ごとの数値
広告の数値指標は全て、広告が成果に繋がるまでの段階ごとの数値を表しています。
- ページが表示される
- 広告が表示される(インプレッション発生)
- 広告がクリックされる(CTR)
- 広告経由で成果が発生する(CVR)
広告主は広告をクリックして欲しいのでなく、「自社の製品・サービスを利用してくれるユーザー」が欲しいわけですから、広告掲載するメディア側の仕事は、広告主のサイトに適切な送客をすることです。
広告主サイトにたどり着くまでのそれぞれの段階を適正化することで、よりクオリティの高い送客を実現して、訪問ユーザー・広告主の両方がハッピーになるようにしっかりと考えることが大事です。
例えば、
- CTRが低い -> ページと広告の関連性が低い
- CVRが低い -> 訪問ユーザーと広告主ページのマッチ度が低い
と考えることも出来ます。もちろん、CTRは「バナーが魅力的でない」ことで下がることもありますし、CVRは広告主側のページに要因がある可能性もあります。しかし、メディア側が出来るのは、なるべくページと送客ユーザーの品質をあげることですので、まずはそちらに注力するのがベストです。
広告の効果測定指標・インプレッション・CTR・CVRについて見てきました。
普段広告レポートでぼんやりと見ていることが多い数値ですが、しっかりと意味を理解して問題を分析して、解決策を探ることで広告効果を最大化することが出来ます。一度しっかりと数値を分析してみてください。