Googleがオススメしてくる「Adsenseの自動広告」は導入すべき?
公開日:2022年5月27日
一定期間Adsenseで収益が上がるとGoogleがオススメしてくる「Adsenseの自動広告」。オススメに従って導入すべきなのかを解説します。
一定期間Adsenseを運用しているとオススメされる自動広告
Google Adsenseで広告掲載をしていると、一定期間が経つと「最適化のヒント」という名目で、自動広告をオススメするメールが届きます。Adsenseユーザーの方なら誰もが体験していることでしょう。
「Googleが提案してくれることだし、Adsenseで少しでも収益が増えるのなら・・・」と悩んでしまいますが、自動広告はしっかりと検討してから導入すべきということを覚えておきましょう。
本当に自分だけの最適化の案内?
「最適化のヒント」は誰にでも来る
筆者が自社やクラアントさんのGoogle Adsense管理画面を操作してきた限りでは、この「最適化のヒント」で自動広告を押してくるのは、一定期間、一定額の収益があるとほぼ出てきます。
Googleがいかにも「あなたのサイトを解析したら、もっと収益が上がる方法が見つかりました!それは自動広告です!」と言っているように感じますが、実際にはある程度のところまで行くと自動広告をオススメされます。
自動広告は本当に収益アップに最適なのか?
Google Adsenseは世界最大規模のネット広告プラットフォームですから、Googleの膨大な広告配信データから、自動広告がベストチョイスであると判断して運用していることは間違いないでしょう。実際、自動広告で収益が上がるケースもあります。
ただ、ネット広告については、「見せた者勝ち」な面もあるため、自動広告で広告表示面が増えれば、確率論的に収益がアップする期待値は上がります。1ページに3つの広告ユニットよりも10個の広告ユニットを掲載する方が、クリックされる期待値は3倍になるためです。
つまり、「あなたのサイトにとって最適な収益アップの方法が自動広告です」というのではなく、「これ以上伸ばすなら、広告面を広げましょう。自動広告なら簡単ですよ」という意味かもしれません。
Googleが自動広告をオススメする理由を考えてみよう
Googleとしては広告収入を上げるためには、Adsenseパートナーの広告面を広げなくてはならないため(広告配信スペースが増えれば、収益アップ期待値も上がる)、Google側で広告面を管理できる「自動広告」を使って欲しいという思惑もあるでしょう。
しかも、ここ数年でブラウザ側がユーザーの個人情報を保護する動きになってきているため、個人に最適化した広告を配信できなくなっているため、クリック率が落ちるなら数を増やしてカバーしようとしているのかもしれません。
自動広告を導入するメリット・デメリット
メリット
自動広告のメリットは、広告が最適化されることよりも、「どこに広告を配置するのか」を管理しなくて良い点ではないでしょうか。
Webページ上で広告がクリックされる場所はある程度決まっているので、最適化しようにも限度があります。
それよりも、Webページのデザインレイアウトやコードを変えたとしても、広告がベストな位置に自動で出てくれるメリットの方が大きいように感じます。
デメリット
自動広告のデメリットは、細かい広告管理ができない点です。
自動広告でも、「これは、ここには入れない」というある程度の管理はできますが、ピンポイントで広告の表示・非表示は管理できません。
Adsenseの自動広告は概ね良い感じに広告を配置してくれますが、「ここには出さないで欲しい」ということがよくあります。
ただ、「ここには必要でしょ!」というところには手動で広告ユニットを出しておくことで対処ができます。