無料版G SuiteアカウントのGoogle Adsenseアカウントを有償版にしないで保持する方法

G Suite無償版が終了へ。Adsenseユーザーの問題点は？

これまで一部ユーザーへの無償提供が続いていたG Suiteが2022年6月30日で終了することが発表されました。Google Adsenseユーザーにとって問題は、有償プランにアップグレードしないとGoogle Adsenseアカウントまで継続できないという点です。

有償版にアップグレードする予定の方は問題ないですが、メールなどは他のサービスに移転させるけど、Google Adsenseのアカウント継続したいユーザーのための対処策です。

Google Adsenseアカウントの仕組み

あまり知られていませんが、Google Adsenseアカウントは紐付ける管理者Googleアカウントを後から追加したり、変更したりできます。

ログインする際にGoogleアカウントを使うので「Google Adsenseアカウント = Googleアカウント」と思いがちですが、Google AdsenseのアカウントはGoogleアカウントとは全く別の「パブリッシャー ID」で管理されているため、Googleアカウントとは別ものです。

つまり、現在G Suiteのアカウントが管理者になっているところを、個人向けのGoogleアカウントに変更してしまえば、Google Adsenseアカウント（パブリッシャー ID）を継続できるということです。

この方法は、Google Adsenseの公式ヘルプに記載されている方法です。

別の Google アカウントをログイン情報として関連付ける 管理者権限をお持ちの場合は、新しい管理者を招待し、その新しい管理者としてログインしてから元の Google アカウントのログイン情報を削除します。

ユーザーのアクセス権に関するよくある質問 | Google Adsenseヘルプ

G Suiteアカウントから個人アカウントに切り替える方法

個人向けGoogleアカウントを用意する

まず、アカウントを切り替えるGoogleアカウントを用意します。

すでに持っているものでも構いませんし、新規で取得しても構いません。注意点は、「すでに他のGoogle Adsenseアカウントと紐付けされていないアカウントである」という点です。

また、新規でGoogleアカウントを取得する場合は、SMSでの認証が完了している必要があります。

Google Adsenseの管理画面でユーザーを追加する

続いて、現在のGoogle Adsenseアカウントに、用意した個人Googleアカウントをユーザー追加します。

ユーザー追加は、Google Adsenseの管理画面の左メニューにある「アカウント > アクセスと認証 > ユーザー管理」の中にあります。

ユーザー管理ページに入ると、一番上に「ユーザー招待」というボタンの横にフォームがあるので先ほど用意した新しいGoogleアカウントのメールアドレスを記入して、招待メールを送信させます。

新規ユーザーを承認して管理者にする

招待メールを送ったユーザー側には、承認URL付きのメールが送信されているので、URLをクリックして招待を受けます。

この時点で新しいGoogleアカウントは標準ユーザー権限なので、「G Suiteのアカウント（管理者権限）でログインしたGoogle Adsenseの画面から」新しいGoogleアカウントの権限を「管理者」にします。

標準ユーザーは自分自身では管理者権限になれないので、現在管理者権限であるG Suiteのアカウントでログインした状態で行いましょう。

G Suiteのアカウントを削除する

管理者になるとユーザーの削除ができるようになるので、これまで使っていたG Suiteのアカウントを削除します。

自分のアカウントで自分自身を削除することはできないので、今度は「新しいGoogleアカウントでログインしたGoogle Adsense管理画面から」、これまで使っていたG Suiteのアカウントを削除するようにしましょう。

なお、Google Adsenseの新規ユーザーに管理者権限を与えた場合、少し時間を置かないと管理者権限が付与されない場合があり、管理者権限がないとユーザー管理メニューが出てきません。時間をおくと出てくるようになるので、少し待ってから作業するようにしましょう。

ちなみに、今回はアカウントを削除したいのではなく、「G Suiteが使えなくなった後も、Google Adsenseアカウントを継続したい」という目的なので、削除をしないでも構いません。