アフィリエイト広告主のブランドイメージ毀損に注意しよう
公開日:2021年1月27日
アフィリエイト界隈で少しずつ注目されている「アフィリエイト広告でのブランドイメージの毀損」。今回は現在の状況と、今後の想定される変化についてまとめました。
広告主もブランドイメージを大事にし始めている
かつては「売上・数字が取れれば何でもあり」という傾向が強かったアフィリエイト界隈も、最近では、広告主側が「アフィリエイト広告を出稿することで自社のブランドイメージが毀損していないか?」を重要視するようになってきました。
GMOのTRUEアフィリエイトのように、ブランドイメージを守ることに特化したプラットフォームも登場しています。
こうした背景には、メディア側が無意識にブランドイメージを毀損してしまうケースが表面化してきたというのが要因の一つでしょう。
例えば、上場企業のような社会的な目が厳しい広告主の場合は、グレーな内容の記事やブランドイメージにマッチしないサイトには掲載させたくないと思うのが当然です。ブランドイメージが第一な企業、例えばファッションブランドや、IT企業などは、見た目の悪いサイトには掲載させたくないと思うかもしれません。
こうした状況は前からあったことですが、運用的にメディアを管理するのが困難だったため、徹底した管理がされてないのが実情でした。
今後は掲載条件が厳しくなる可能性も
GMOのTRUEアフィリエイトのように、メディア管理を徹底するツールが広がってくると、これまでは「見て見ぬ振り」だったメディアの掲載管理が厳密化して、掲載条件が厳しくなる可能性があります。
これまで何となく記事を書いていたメディア側としても、掲載する際にブランドイメージを毀損しないか、掲載したい広告主の商品・サービスのブランドイメージとマッチしたページ・サイトになっているかを意識していく必要が出てくるでしょう。
批判 = ブランドイメージの毀損ではない
ただし、ブランドイメージの毀損を恐れて、真実を隠したり、嘘をつく必要はありません。商品やサービスに対する適正な批判は、あくまで批評の一部ですから、これまで通り行うべきです。
逆に、悪い部分を嘘をついてよく見せたりしたり、ブランドイメージを高めようと実際よりも良く見えるように強調してしまうと、広告メディアとして「ユーザーに優良誤認をさせている」ということになり、景品表示法違反になる可能性があります。
Web広告を巡る法制整備は、この10年でかなり進んできているので、法令遵守することがこれまで以上に重要になってきます。
アフィリエイト広告主のブランドイメージ毀損について見てきました。
今後のアフィリエイト広告では、ブランドイメージと法令遵守のバランス取りが重要になってくるでしょう。メディア側からしたら、広告主からも法令からも両方からプレッシャーがかかるような状況ですが、しっかりと対応することで、メディアとしてのブランド力も高まっていくので、今からでも意識してメディア運営すると良いかもしれません。