Webサイトを収益化する方法まとめ
公開日:2020年9月7日
多様化しているWebサイトの収益化。2020年現在、サイトを収益化する方法をピックアップ。それぞれのメリット・デメリット、それぞれのコストやリスクなどを比較しました。
広告収入を得る
Webサイトの収益化で一番導入が簡単かつポピュラーなのが、広告収入を得る方式です。
Google Adsense
Googleのアドネットワークの広告を自分のサイトに表示して、クリック単価で収益を得るのが「Google Adsense」。
審査がありますが、しっかり作り込まれた、ある程度アクセスのあるサイトであれば審査は通ります。一度審査が通ってしまえば、広告を貼っておくだけで収益化ができるので非常に手軽です。
ただし、クリック率が低く単価も高くないので、月間数万PV程度のサイトではお小遣い程度しか収益をあげられません。
<メリット>
- 簡単
- 手間が少ない
- リスクが少ない
<デメリット>
- 規模がないと稼げない
アフェリエイト
Google Adsenseと同じくらいポピュラーなのが、アフィリエイト広告。サイトやページに自分が選んだ広告主のリンクを貼り付けて、そのリンク経由で購入された場合に一定の報酬がもらえます。
報酬は固定額(XXX円など)か率(購入額のX%)で決められ、高額報酬案件ほど競争が厳しくなります。
<メリット>
- 簡単
- リスクが少ない
<デメリット>
- 人気案件は競争が激しい
- 規模がないと稼げない
固定広告
サイトに固定バナーを掲載する代わりに、期間限定の広告費をもらう仕組み。看板広告にと同じイメージです。
単価の高い固定費用となるため、収益の目処が立ちやすい反面、広告主を得るためにサイトの認知度をあげたり営業をしたるする必要があります。
<メリット>
- 単価が高い
- 収益の目処がたつ
<デメリット>
- 規模が必要
- 営業が必要
タイアップ記事広告
商品のレビュー記事を作成・掲載することで一定の報酬をもらう仕組みです。
かつては収益が上がりやすいため人気の収益化方法でしたが、昨今ではステルスマーケティングなど、「お金をもらった記事」が嫌われる傾向にあるため、広告主側があまり実施しないことが増えてきました。
<メリット>
- 単価が高い
- 収益の目処がたつ
<デメリット>
- ユーザーから嫌われる
- 営業が必要
デジタルプロダクトを販売する
サイトを運営していると何かしらのコンテンツを作成しているはずなので、それをパッケージにして製品(プロダクト)としては販売する方法です。
電子書籍
ブログやサイトの記事を電子書籍化して販売する方法です。
ある程度のサイトであればすでに記事があるため、編纂し読みやすくするすれば、比較的低コストで電子書籍化することができます。電子書籍なので、作業コスト以外のリスクがないのもプラスポイント。
一方で、書籍というジャンルは長年のノウハウを持つプロ中のプロがいる業界なので、簡単に勝てるジャンルではありません。「電車書籍化させたのに全然売れなかった」ということもありえます。
<メリット>
- 比較的手を出しやすい
- リスクが小さい
<デメリット>
- 競合が猛烈に強い
- 売れなければ収益0円
LINEスタンプ
サイトで何かしらのキャッチやキャラクターを登場させているなら、LINEスタンプの販売というのも手です。
手軽に始められてリスクは少ないですが、一時期よりもLINEスタンプの盛り上がりがかけていることや、「買いたい」と思ってくれるファンを育てる時間を考えると、収益化としては長期戦となるかもしれません。
<メリット>
- 比較的手を出しやすい
- リスクが小さい
<デメリット>
- LINE人気下降気味
- 売れなければ収益0円
サブスクリプション
月額・年額などの課金をして収益化する方法です。ここ数年はWebサイトだけでなく、自店舗などでもサブスクリプションが浸透しているため、ユーザーの課金ハードルが低くなっています。
課金記事・限定メルマガ
レア情報などサイトの一部情報を、課金ユーザー限定配信する方法です。実はアフィリエイトなどの成果報酬型の広告が流行る前は、課金記事・限定メルマガが主な収益化方法でした。
最近のサブスクリプションの流行で、再度人気が出ています。課金ユーザーは安定した収益源になるので、サイトの収益が圧倒的に安定します。
ただ、情報にプレミアム性が必要だったり、サイト自体にファンが付いていないとほとんど課金が取れないシビアな世界でもあります。
<メリット>
- 収益が安定する
- リスクが小さい
<デメリット>
- 課金ユーザーを取るのが大変
- 売れなければ収益0円
サロン・コミュニティ
自分のサイトが好きなユーザー・コミュニティのサロンを運営して、入会の料金を得る仕組みです。かつては「XXX塾」「XXXの会」などと呼ばれ、会費数千円を取るものがありましたが、本質的には同じものです。
コミュニティを構成するための自力と、コミュニティにユーザーを留めておくためのノウハウが必要です。
<メリット>
- 収益が安定する
- 金額が大きい
<デメリット>
- 課金ユーザーを取るのが大変
- コミュニティの維持が大変
スポンサーを得る
OSS(オープンソースソフトウェア)では古くから定番の方法です。スポンサーとしてバナーなどを掲載する代わりに、一定の金額を得る方法です。固定広告とほぼ同じですが、スポンサーの場合は企業名のみの掲載が通例です。
現在では、スポンサーというよりかは株主だったりすることも多いですが、OSSなどの業界や社会に貢献できるサービス・製品であれば、大手スポンサーがつくこともあり、サイトの信頼度をあげることができます。
一方で、獲得するのが難しいのがデメリットです。
<メリット>
- 収益が安定する
- サイトの信頼度が上がる
<デメリット>
- 獲得が難しい
- サイトの性質に依存する
それぞれの収益化方法の比較
最後に、Webサイト収益化方法の特徴を比較してみましょう。
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方法 | 収益規模 | 導入コスト | リスク | 安定化 | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|
Google Adsense | 低 | 低 | 低 | 低 | 低 |
アフェリエイト | 高 | 低 | 低 | 中 | 中 |
固定広告 | 高 | 低 | 低 | 中 | 高 |
タイアップ記事広告 | 中 | 低 | 低 | 低 | 高 |
電子書籍販売 | 低 | 中 | 低 | 低 | 高 |
LINEスタンプ | 低 | 中 | 低 | 低 | 高 |
課金記事・限定メルマガ | 中 | 低 | 低 | 高 | 高 |
サロン・コミュニティ | 中 | 高 | 低 | 高 | 高 |
スポンサーを得る | 中 | 低 | 低 | 高 | 高 |
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当たり前ですが、リスクやコストが低ければ収益が少なく、高い方が収益が高くなります。
どの方法がよりかはサイトによって異なりますが、もし「これはうちのサイトにマッチしないなぁ」と思ったとしても、実際にやってみたらヒットしたということは多くあります。やるだけタダなので、コストやリスクの少ないところからチャレンジしてみてください。