独自ドメインG Suite終了へ。Adsenseアカウントはどうすれば良い?
公開日:2022年1月20日
終了が発表された「独自ドメインG Suite」のアカウントでGoogle Adsenseを使っている場合、どのような対処をすれば良いのか、何が出来るのかをまとめました。
「独自ドメイン版・G Suite」がいよいよ終了、有料化へ
2022年1月20日に、Googleが「独自ドメイン版・G Suite」を2022年7月1日で終了し、有料プランである「Google Workspace」へ強制移行すると発表しました。終了するのは「独自ドメイン版・G Suite」で、2012年に新規申し込みの受付を終了していましたが、既存ユーザーについては無料のまま利用可能でした。
Google Adsenseを「独自ドメイン版・G Suite」を使っている場合も同様で、特に企業で使っている方は早めに対策を打つ必要があります。
終了後のAdsenseアカウントはどうすれば良い?
課金アカウントになる
一番対策が少ないのはそのまま有料版である「Google Workspace」にアップグレードするパターンです。
このパターンで対策が必要なのは「Google Workspace」の支払いをするために、支払い情報を設定するだけなので、数分で終わります。ただ、「Google Workspace」は1ユーザーあたりの月額課金サービスになるのと、ユーザー数が多い場合はコストが高くなるので注意しましょう。
最低限のコストで済ませるのは、Google Workspaceにアップグレードして、Google Adsenseアカウント1つだけを残しておく方法ですが、従来の独自ドメインでのメールアドレスはGoogle Workspaceに紐づいてしまうため、メールサーバーを別にする場合は、サブドメインにて別のメールアドレスを作成する必要があります。
アカウントを閉鎖して、新規にAdsenseアカウントを取得する
もう一つの方法は現状のG Suiteのアカウントを閉鎖して、新たにGoogle Adsenseアカウントを取得し直す方法。
Google Adsenseのアカウントはひとり一つというのが原則になっているため、企業で持っていたアカウントを別のAdsenseアカウントで運用するには、一度既存アカウントを閉鎖する必要があります。
従来のAdsenseアカウントと新しいAdsenseアカウントを並行して運用したいところですが、
- 住所
- 電話番号
- 銀行口座
が同じ場合は、アカウントの支払い承認フローでアウトになってしまう可能性があります。
すでに持っている別のAdsenseアカウントへサイトを移行する
あまり多いケースではありませんが、企業と個人、もしくは企業内でも事業ごとにAdsenseアカウントを切り分けて使っていた方は、別のアカウントでサイト審査を受ければスムーズに移行が出来ます。
ただし、法人アカウントから個人アカウントに移す際は、法人・個人間の事業譲渡の契約が必要な場合や、確定申告の手間などが増えるため、意外と手間になる可能性があります。
別のGoogleアカウントを管理者として追加する
企業などで厳密に管理している場合は出来ませんが、個人利用などの場合はセキュリティ管理などもそこまで厳しくないので、個人用のGoogleアカウントなど別のアカウントをAdsenseに紐付けて管理者権限を付与することで、Google Adsenseアカウントはそのままで別のGoogleアカウントでAdsenseアカウントを管理できるようになります。
現状では簡単な対策は少ない
G Suiteの終了は発表されたばかりなので、今後、Googleから何かの救済策が出る可能性は0ではないですが、ユーザー数を考えたらあまり期待は出来ないでしょう。
Google Adsenseで担当者がついている方は、担当者に相談もできますが、担当者がついている方は全体の1%未満とも言われるため、誰でも出来る対処方法ではありません。そもそも、担当がついているクラスの方は、何も考えずにGoogle Workspaceへ移行するでしょう。
Googleはサポートをしない主義で、基本的にユーザーフォーラムに投稿するしか方法がないが厳しいところです。