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多言語サイトの広告収入を得るハードルと、海外広告収入を伸ばすためのコツ

ADNOWAトピックス編集部のアイコンADNOWAトピックス編集部

公開日:2022年1月28日

運営している多言語サイトで広告収入を得ようとする意外とハードルが高いことがわかります。今回は、多言語サイトで広告運用のコツをまとめました。

多言語サイトと広告の問題点

ユーザーごとのシナリオ切り分けが複雑

多言語サイトを運営する場合、ユーザーが、

  1. どの言語を話して
  2. どこからアクセスしているのか

でユーザー属性を確定し、最適な広告を表示し送客する必要があります。

例えば、同じ日本語を話すユーザーでも、「日本在住」か「海外在住」かで送客先は変わるかもしれませんし、英語を話すユーザーでも「日本にいるユーザー」なら、日本語のユーザーと同じ送客先で問題ケースがほとんどです。

このように、多言語化サイトで広告収入を得るためには、サイト・コンテンツだけでなく、広告の運用にも細かく複雑なチューニングが必要になります。

掲載広告の選別の煩雑さ

日本人なら日本のサービスにはある程度精通していますし、広告を運用するのも知識があればそこまで難しいことではありません。しかし、これが海外サービスとなると話は違ってきます。

例えば、多言語サイトのメインユーザーが英語圏のインドからのアクセスだった場合、「英語を話す」の「インド人向け」の広告をどう運用すれば良いのか、すぐに出てくるユーザーは少ないでしょう。

しかも、言語とのにコンテンツを提供している場合は、「英語を話すインド人」と「英語を話すアメリカ人」には同じコンテンツを提供していることがほとんどなので、同じコンテンツ内で、居住地域によって広告を出し分ける必要があります。

つまり、

  1. 現地での広告マーケティングの知識
  2. ユーザーごとに広告を出し分けるシステム構築

という二つの難問に挑む必要があるのです。

現地ルールの壁がある

仮にユーザーごとの広告出し分け運用が出来たとしても、今度は現地ルールの壁があります。現地ルールの壁とは、

  1. 広告プラットフォームのルール
  2. 海外資本に対する法律

という二つです。

広告プラットフォームのルールで一番厳しいのが「国内居住者のみが使える」というルールです。このルールがあると、現地に法人を作る必要が出てきます。

現地に法人を作るとなると、今後は当該国での法人に関する法律に対応する必要があります。資本力がある企業でも、現地に法人を作るのはハードルが高い作業です。

ベストなのは「日本居住」かつ「日本口座」への報酬支払いに対応していたプラットフォームを使うことですが、日本で広告運用をする時よりは選択肢は少なくなってしまいます。

多言語サイトを広告収入を得るためのヒント

Google Adsenseは外せない

ここまで見てきた通り、多言語サイトで広告収入を得ようと思ったら、日本でやっているのと同じようには行きません。しかし、唯一で絶対な解決策が「Google Adsense」です。

多言語サイトにおけるGoogle Adsenseのメリットは、

  1. 当該国ユーザーごとの広告の出し分けが不要
  2. 当該国ごとの広告主を探す手間がない
  3. 海外ユーザーからのアクセスで得た報酬も、一括で支払い

という点で、ある意味「多言語サイトのハードルを全てクリアした」広告プラットフォームです。

デメリットとしては、一定の収益をあげるのにはかなりの規模のアクセスが必要になる点で、Adsense一本で暮らしていくには月間100万UUほど必要だとも言われるため、別の意味のハードルが高くなります。

複数の国で広告展開している広告主を見つける

もう一つの解決策は、大手の広告主から攻めるということです。

例えば、日本でも大手通販会社であるアマゾン・ジャパンのアフィリエイト広告「アマゾン・アソシエイト」は、本家のAmazon.comだけでなく、各国のアマゾンで展開されています。

アカウントは国ごとに異なりますが、仕組みとしては全て同じシステムになっているので、「自分のID」と「送客先のURL」を変えるだけで対応が可能です。

他にも、大手メーカー・サービスでアフィリエイトに力を入れているところは、国ごとにASPを紹介している場合もあるので、そうした広告主を選ぶのも手でしょう。

物販なら「世界中に発送するサービス」を選ぼう

物販系の広告で収益をあげるのであれば、世界中に発送してくれる広告主を選ぶのがベストです。日本で言えば、楽天市場は海外向けのサービス(英語ページ・繁体字・簡体字・韓国語)もありますが、同じ楽天市場のアフィリエイトサービスで収益を得ることが出来ます。

他にも、転送コムなどの海外転送サービスと連携している通販会社は、海外の売り上げも国内と同様に扱ってくれることがあるので、この辺りを狙うと良いでしょう。


多言語サイトで広告収入を得るためのコツを見てきました。

「単純に英語とか、現地語のページを作るだけでしょ?」と思いがちなサイトの多言語化ですが、広告収入を得ようとする途端にハードルが上がります。

メディアサイトの多言語化を検討している場合は、広告収入についてもしっかりと検討してから取り組むようにしましょう。

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