Google Adsenseのファーストプライス・オークションで何が変わる?MPページでGoogle Adsenseの記事内広告ユニットを使う方法
公開日:2021年10月18日
2021年内に移行が発表されているGoogle広告ネットワークのファーストプライス・オークション。移行で何が変わるのか、どう対策をすれば良いのかをまとめました。
「ファーストプライス・オークション」は主にGoogle Adwordsに影響がある変更
Googleの広告ネットワークに広告出稿をする「広告主」が使うのがGoogle Adwords。一方で、サイト運営者やYoutube配信者などメディア側が、Google広告ネットワークの広告を表示して、収益を得る仕組みがGoogle Adsenseです。
このうち、今回変更が発表された「ファーストプライス・オークション」は、主に「広告主」が使うのがGoogle Adwordsでの仕組みのことです。
ただし、Google Adwordsの仕組みの変化は、出稿された広告を表示するGoogle Adsenseユーザー側にも影響が出る可能性があります。
これまではセカンドプライス・オークション
これまでのGoogle広告ネットワークは、あるキーワードに対して広告を出稿した広告主同士で出稿価格を競売し、一番高い価格を出した広告主が、2番目の広告主の入札価格に1円追加した価格で広告を出稿できるという仕組みでした。だから、「セカンドプライス(二番目の価格の)・オークション(競売)」と呼ばれていたわけです。
例えば、「SEO」というキーワードに対して、A社が1クリック10,000円、B社が11,000円で出稿していた場合、競売に買ったB社は入札した11,000円ではなく、一つ下のA社の10,000円に1円プラスした10,001円で出稿するという仕組みです。
一方で、「ファーストプライス・オークション」は、「入札した価格がそのままクリック単価になる」という方式で、先程の例で言えばB社は入札した1クリック・11,000円で広告を出稿することになります。
ファーストプライス・オークションでどこまで影響が出るのか?
今回のGoogle広告ネットワークの「ファーストプライス・オークション化」について、Googleは、
AdSense パブリッシャー様の側で必要なご対応は特になく、収益にも変化がないものと予想されます。
としていますが、Google広告ネットワーク全体では影響が少なくても、メディアによっては変化が出てくる可能性は0とは言い切れないでしょう。
これは、どのようなキーワードでサイトに広告が表示されているのかにもよるため、影響範囲は不明としか言えません。
ファーストプライス・オークション対策は?
ファーストプライス・オークションは広告主側の仕組みの変更になるので、メディア側で何か対策を取ることはほぼ不可能と言っても良いでしょう。
仮に、ファーストプライス・オークションの影響でGoogle Adsenseの収益が下がってしまったとしても、メディア側でできることは質の高いコンテンツをユーザーに提供し続けることくらいしかないわけですから、「ファーストプライス・オークション化」は特に気にせずに質の高いメディア運営にフォーカスするのがベストな対策と言えます。