サイトM&Aした時のGoogle Adsenseの引継ぎ方
公開日:2022年1月5日
サイトをM&Aして譲渡した際に、Google Adsenseの引継ぎをどうのようにすべきかは重要な契約ポイントです。今回は、M&Aの契約も含めて、どのようにGoogle Adsenseの引継ぐのが良いかをまとめました。
M&A契約をする前にしたいこと
Google Adsense審査の責任の所在を明確化しよう
Google Adsenseのサイト審査はアカウントごとに行うため、自分のアカウントでは審査を通過しても、委譲先のアカウントでは否認されてしまう可能性は0ではありません。
先方がGoogle Adsenseでの収益を見込んでM&Aをする場合、サイトが審査に通過しないとトラブルの元となるので、Google Adsenseの審査に関しては譲渡元である自分に責任がない旨を契約に取り入れましょう。
明文化することで責任の所在を明確化できますし、いざクレームが来た時に対処ができます。
サイトから自分のGoogle Adsenseを削除するタイミングを決めよう
M&AしたサイトがGoogle Adsense収益を得ている場合、譲渡先はGoogle Adsenseの収益も早く引継ぎたいはずです。
そのため、M&Aが成立する前にGoogle Adsenseの広告アカウントの引き継ぎにタイミングを話し合っておきましょう。
Google Adsenseは、1ドメインに1アカウントが原則ですが、システム的には1つのドメインに複数のGoogle Adsenseアカウントを紐付けが可能なので、譲渡先のGoogle Adsenseアカウントでドメインが認証されてから、サイトの委譲をすることができます。
こうすることで、自分もギリギリまで収益を受け取れるため、サイトでの収益を無駄にしないで済みます。
ただし、委譲先によっては「お金を払ったのに、引き続き収益を渡すのはおかしい」ということもあるので、ここはしっかりと詰めて置く必要があります。
方法としては、
- アカウントの引き継ぎを考えずに即時委譲する
- 移行までの収益は委譲元が得て良い契約にする
- Adsenseアカウントを移行するまでに得た収益の分を後日返金する
- 移行までの見込み収益を差し引いてM&Aする
といった形でしょう。
もしそうした取り決めをしないでM&Aをしてしまった場合は、委譲先とのトラブルを回避するなら、先にGoogle Adsenseアカウントからサイトを削除して、サイトからも広告を外して置くのがベストです。
Google Adsenseアカウントの引き継ぎができたら速やかにサイトを引き渡そう
委譲先のGoogle Adsenseアカウントでサイトの審査が通過したら、速やかにサイトを引き渡しましょう。
その際に問題になるのが、サイト内の広告コードをどうするか?ですが、M&Aはサイトの現状を引き渡す契約なので、先方で広告コードの書き換えを行うのが原則でしょう。
もし、先方でそうした知識がないのであれば代行してあげるのもアリですが、作業が膨大になる場合は、作業コストを請求した方が良いでしょう。