調整してもGoogle Adsenseの収益が変わらないケース
公開日:2020年11月30日
もっと収益を伸ばしたいといろんな対策をするけど、なかなかGoogle Adsenseの収益が改善しないという悩みを持つサイトオーナーは多いでしょう。今回は、Google Adsenseの調整をしても収益が変わらないケースをまとめました。
Google Adsenseは調整すれば必ず収益が改善するわけではない
Google Adsenseを始めると、
- もっとCTRをあげたい
- もっとクリック単価をあげたい
と思うのがサイトオーナーの思いでしょう。
そうした思いから、Google Adsense広告のレイアウトを買えてみたり、広告ユニットのタイプを変えてみたりと、様々な改善を実施することになりますが、Google Adsenseは「調整すれば必ず収益が改善する」タイプの広告ではないことを知っておきましょう。
同じWeb広告でもアフィリエイト広告は、広告費が一定でページから成果発生までをある程度サイトサイトオーナーがコントロールできますが、Google Adsenseは自動であるがゆえに、その辺りがどうしても弱いところがあります。
Google Adsenseの調整で収益が改善しないケース
PVが少ないの場合
Google Adsenseはアフィリエイト広告などの他のWeb広告と違って、クリック率が高くない広告です。平均では0.1%ほど、最適化ができているサイトでも最大で3%ほどと言われます。
どんなに最適化がうまくいってCTRが仮に3%になったとしても、月間PVが1,000PVしかないのであれば、収益は増えても数百円(20〜30クリック * 20〜30円)のレベルでしょう。
そうしたサイトの場合は、Google Adsenseでの収益を意識するよりも、まずは最初にサイトを成長させる方に力を入れたほうが近道になります。
すでに平均よりも大幅に良い数値の場合
Web広告はページ上はあくまで「脇役」ですので、CTRが100%になることはほぼありません。特にGoogle Adsenseの場合はどの広告が表示されるかも自動なので、CTRを高めることには限界があります。
また、クリック単価は広告主の販管費から捻出されるコストである以上広告主が出せる限界があり、それがそのままクリック単価の上限になります。
医療系やお悩み系など現在でも単価の高いジャンルはありますが、10年ほど前にはクリック単価が1,000円を超えるような広告がよくありましたが、現在ではスマートプライシングの影響もあってジャンルを選ばないとほぼありません。
広告在庫が少ない・単価が低いジャンルの場合
Google Adsenseは、広告主がGoogle Adwordsで設定したクリック単価の68%がサイトオーナーに入る仕組みです(残りはGoogleが得る)。つまり、広告主がクリック単価を高くしないジャンル、例えば単価の安い商品・サービスなどはどうしても単価が低くなります。
また、サイトの競合が少ないジャンルは広告主にも競合が少ないため、広告単価は低くなり、広告在庫も低くなります。
そうしたジャンルのサイトではGoogle Adsenseの調整をいくら行っても、広告主の予算自体が低いわけですから、収益の改善は見込めません。より収益性の高いアフィリエイト広告を貼ったほうが収益の改善ができるでしょう。
調整してもGoogle Adsenseの収益が変わらないケースをみてきました。
Google Adsenseにおいては、Googleは顧客である広告主の広告効果を最大化するのが仕事で、サイトオーナーはGoogleに広告枠を提供しているパートナーです。その意味では、Google Adsenseでもアフィリエイトなどと同様に広告主に依存しますので、収益の改善には限界があります。
Google Adsenseの収益改善のための作業は大事な作業ではありますが、まずはコンテンツファーストということを忘れないようにしましょう。